9/18 子どもの教育と生物多様性 @八王子市 オンライン&アーカイッブあり

10月末に、集英社系列のホーム社から社会学者の宮台真司さん、ジャーナリストのおおたとしまささんの『子どもを森へ帰せ』が出版されます。わたしも対談者として登場しますので、ぜひ読んでいただきたいのですが、別にそれに合わせたわけではありませんが、明日9/18、開催する生物多様性の寺子屋では、子どもの教育と生物多様性をテーマにお話しします。

人が自然に深くかかわっていた時代、子どもは「小さな大人」として、社会の中でちゃんと役割を担い、生活のために自然や社会について学ぶ機会がたくさんありました。
他人の子であっても地域の人は教え諭し、年長者は幼少者に教え、地域外とのコミュニケーションを学ぶには寺子屋がありました。教育はとても重層的でした。
自然に関する知恵、祭りや行事の作法、読み書き算数、縄の結い方から木の細工の仕方まで、子どもたちは常に大人の誰かから学べました。
自然の価値、地域の文化の価値、歴史・風土をつないでいく価値などを共有する民衆教育の世界は、近代教育の中で徹底的に解体されましたが、今、自然の荒廃、社会の退廃の中で、もう一度民衆教育が必要とされている気がします。
ツール(教材)として「自然」をあつかう「環境教育」ではないものが求められているのでは?
そんなことを話したいと思っています。

直前の告知ですいません!
締め切りは明日の17時までです。
アーカイブもありますので、ご関心がある方はぜひ!

・・・・・以下、Facebookイベントページより転載・・・・・

子どもの教育と生物多様性
子どもの教育について考えだすと、常に大人社会の問題となります。
わたしが子どもの頃は、大人になることが嫌でした。大人になるということは、子どもの頃の自由さの喪失だったからです。でも、今の子どもたちは「早く大人になりたい」と言います。大人になることは、子どもであることの不自由さからの解放だからです。
英語、バレエ、水泳と多くの習い事を習わせる母親は「うちは自然もやっているから大変!」と語るそうです。「自然」あるいは「自然体験」を、教育の道具、ツールとしかとらえていない「環境教育」が世の中にはあふれています。
中世から始まり江戸期に最盛であった寺子屋は、世界で最も進んだ「民衆教育」といっても過言ではありません。寺子屋によって幕末の識字率が8割だったということは、すごいことですが、寺子屋の本当の評価は、識字率の向上ではありません。自分が自然との営みを含めた地域や社会で、必要な人間であり、子ども自身が自分の存在意義を感じることができることです。
将来、役にたつ人間になるために教育はあるのではなく、今、子どもたちが、自分がいてもいなくても何も困らない存在ではなく、どんな関係の中で生きているのか実感できる教育が求められています。
そのヒントは、生物多様性にあるのでは?と考えています。
かつては、誰もが子どもでした。
子どもがいるいないにかかわらず、「子ども」について話してみましょう。

■日時
9月18日(水)19時~21時30分(オフライン会場は18時30分開場)

■場所 いまここカフェ&オンライン
いまここカフェ JR/京王線高尾駅北口徒歩3分(八王子市廿里町21-4)

■参加費 1000円(学生無料)
*いまここcafe参加者は1品以上ご注文ください
*オンライン参加:振込先は返信メールをご確認ください
*録画のみ希望:振込済み連絡後、URLを送ります
*学生は無料ですが、お申込みは必要となります。学生証の提示は不要です。

■定員
カフェ:先着15名。オンラインには定員制限はございません

■講師 坂田マサコ

■申込み方法
※要予約※
こちらのフォームにご記入ください。オンライン参加の方には、お振り込みの案内とzoomのアドレスをお送りします。開催後のお振り込みでも大丈夫です。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7jerf1xTXpmqpsGpvbrQWCEOCeuujH5b7uW2dNV1w6l1P_Q/viewform
※締め切り 9月18日当日17時
●寺子屋を連続して参加ご希望の方は参加費3回分振込可能です。
●当日のZoomリンクは、返信メールにてご確認ください。
●オンライン参加の場合、当日のお問い合わせ等は対応できない場合がございますので、ご了承ください。
*メールが届かない場合は、迷惑フォルダをご確認ください。また携帯キャリアメールの方は、PCからのメール受信を許可してください。
●ご案内は後ほどお送りします。3日経ってもご案内がありませんでしたら、ikimono339@gmail.comまでご連絡ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました