茨城県石岡市八郷、筑波山麓の上青柳という地区があります。にほんの里100選に選ばれており、谷津に美しい棚田が広がっています。
このあたりには茅葺きの家が50件も残っています。白川郷のようにまとまっていないので、有名ではありませんが、50件というのはなかなかすごい数です。
しかし、日本各地に見られる耕作放棄地の荒れた姿のように、ここも昔から連綿と続く暮らしと営みが作り出した風景が少しずつ、少しずつ崩壊し始めています。
きっかけは、樹齢250年と言われるヤマザクラの巨木が突然倒れたこと。
樹高約20m、幹周りは4m近くはあったかな。
みごとな巨木が、まるで力尽きたかのように倒れてしまいました。
花が満開になれば、どれほど美しかっただろう…
桜の背後の斜面は雑木が伐採されヤマザクラの苗ばかりが植えられ、草は刈られて地面は乾燥、桜の左脇は土が崩れわずかな水しか流れていない沢、右手は笹や竹が侵食し、正面のかつての棚田は流れてきた泥でうずもれている状況。
一方で、スギ、ヒノキの植林がされず雑木が残っている場所もあり、泥づまりはしているものの山水は窪地に向かって脈々と流れています。
森の再生、湿地の回復ができれば、次々と生き物が集まるポテンシャルがとても高い所。
大山桜というヌシがいなくなってしまいましたが、200年後新たなヌシが存在し、コウノトリが舞う風土を築いていこう!と取り組む若手がいることは大きな救い。
ぜひ、参加してください!
・・・・・以下、Facebookイベントページより転載・・・・・
上青柳腰巻プロジェクト 〜里山のふゆしごと〜
にほんの里100選にも選ばれている石岡市上青柳地区腰巻。懐の深い山裾に残る、3.5町歩程度の耕作放棄された棚田と周辺の山の辺。腰巻という名の通り腰まで沈んでしまうほど柔らかい土壌は、水田の耕作には条件が厳しいため、長らく人の手が入っておらず、現在は藪や竹、篠に飲まれています。しかし、ここには昔ながらの小さな水田の複雑な区割りや地形、水の流れがまだ残っており、多様な生態系を成立させるだけの複雑な環境ポテンシャルが備わっています。この場所を程よく整備し、1年を通じて様々な生き物たちが暮らすことの出来る豊かな環境へと育てていきます。いつかコウノトリが飛来し、暮らす日を夢見て。
〇開催日程
2025年月1月28日(火)29日(水)30日(木)
3日間の開催です。1日のみの参加も可能です。
〇時間
9:00〜16:00(開始10分前にはお集まりください) 昼休み1時間 途中休憩あり
〇集合場所
木﨑邸前庭 石岡市上青柳78番地
〇内容
竹林整備、樹木の樹勢回復手当など。
〇講師
環境活動家 坂田昌子さん
〇参加費
(昼食代、保険代込み。)※参加費は講師料、運営費に使わせていただきます。
1日のみ参加:3,000円
2日間参加 :5000円
3日間参加 :7000円
〇持ち物・服装
剪定鋏又はノコギリ鎌、あればノコギリ
汚れても良い暖かい服装、作業用手袋、帽子、飲み物
※雨天時は、室内にて坂田昌子さんによる座学となります。
〇雨天時
会場 上青柳木﨑邸(築150年以上の茅葺き古民家です。)
時間/10〜14時 持ち物/筆記用具など。茅葺き古民家は室内も外気温と変わりませんので、暖かい服装でご参加ください。
座学に変更時は、前日にメールにてご案内いたします。
〇申し込み方法
申し込みフォームより イベント保険に加入しますので、連絡先、お名前は正確にご記入ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeLfrW0MOn3NMT3qooYiufvH0fjv5OdAy5hvmKN6qgcnHfw3w/viewform
〇その他
定員約40名。定員になり次第募集を締め切ります。
無料駐車場あり。
[ワークショップ講師]
坂田 昌子さん
一般社団法人コモンフォレスト・ジャパン理事、環境活動家
明治大学文学部史学科卒業。環境NGO虔十の会代表、一般社団法人コモンフォレスト・ジャパン理事、生物多様性ネイチャーガイド、古書げんせん舘店主、八王子古本まつり実行委員長等。高尾山の自然環境保全を中心に、生物多様性を守り伝えるためネイチャーガイドや、生態系を読み解きながら行う伝統的手法による環境改善ワークショップ等を全国各地で開催。生物多様性条約COPや地球サミットなど国際会議にも継続的に参加し、ローカルに足を据えながらグローバルな視点で動き続けている。
〇主催
コウノトリを育む上青柳腰巻プロジェクト(仮)
〇共催
三輪農園、柴田農園
〇問い合わせ先
コウノトリを育む上青柳腰巻プロジェクト(仮)
事務局井上
mail : studio.yasabi@gmail.com
tell : 07045595963
コメント