11月22日、今週の金曜日19時から「和菓子と生物多様性」というテーマで寺子屋を開催します。
おはぎ、桜餅、柏餅、団子、羊羹、もなか、きんつば、落雁…和菓子の多様性は、本当に豊かです。材料も豆類、穀類、果物、ごま、寒天、いも類など様々。
菓子は、日本最古の加工食品。
各地の風土の中で、長い歴史を通して育まれ、現在に至るまでわたしたちを魅了してやまない食べ物です。
日本の四季と和菓子はきってもきれません。旬の素材というだけではなく、菓子そのものの色や形に四季を織り込んでゆく細工を行います。そんな食べ物は和菓子以外にあまりないように思います。
春には、桜餅や桜をかたどった生菓子、夏には水の流れを表現したり葛を使うことで涼感を演出、秋には紅葉を、冬には降り積もった雪を演出。ケーキやチョコレートでは、なかなかこうはいきません。
和菓子の世界を通して、わたしたちが失いつつある季節感、さらに季節感の底辺にある生物多様性について考えてみます。
ぜひ、ご参加ください!
・・・・・以下、Facebookイベントページより転載・・・・・
生クリームたっぷりのケーキ、カスタードクリームやチョコレートなど私も大好きですが、日本の伝統的な菓子である和菓子をスイーツと呼ぶことにどこか抵抗を感じてしまいます。甘いものに対する欲望で食べるというより、お茶を入れてゆっくり落ち着いてから和菓子と出会うようにして食べたいと思うからです。
和菓子は節句のような年中行事や葬式饅頭のように人の死に接する時にも供されてきました。素朴な菓子は、長い歴史を経て、中国の唐菓子、西洋の南蛮菓子に出会い、茶道で花開き、17世紀の中頃、元禄文化の頃に上菓子として大成します。
誰もが季節を織り込んだ美しい和菓子を見て、食べてしまうのがもったいない!と思ったことがあると思います。味も大切ですが、眼で楽しみ、そっと和菓子に楊枝を刺し入れる時の手触り、口の中での触感、小豆のほのかな香り、五感を総動員して一つの菓子を楽しむという行為は、すぐにぱくつきたくなるケーキやチョコレートとは異なる文化的背景を持っています。
一方で、お団子、饅頭、どら焼きなど庶民の菓子文化、駄菓子に見られる雑穀文化、ひな祭りの菱餅、端午の節句の柏餅、月見団子と全国共通のものもあれば、地域ごとに異なる菓子文化もあります。和菓子の世界は多様極まりません。
食べ物と生物多様性は切り離せませんが、絶対に必要ではない嗜好品である菓子は、生きるために必須でないからこそ、豊かな彩を持ち得ているのかもしれません。
和菓子の彩と日本列島の四季の彩を重ねながら、生物多様性と文化の多様性について考えてみます。
■日時
11月22日(金)19時~21時30分(オフライン会場は18時30分開場)
■場所 いまここカフェ&オンライン
いまここカフェ JR/京王線高尾駅北口徒歩3分(八王子市廿里町21-4)
■参加費 1000円(学生無料)
*いまここcafe参加者は1品以上ご注文ください
*オンライン参加:振込先は返信メールをご確認ください
*録画のみ希望:振込済み連絡後、URLを送ります
*学生は無料ですが、お申込みは必要となります。学生証の提示は不要です。
■定員
カフェ:先着15名。オンラインには定員制限はございません
■講師 坂田マサコ
■申込み方法
※要予約※
こちらのフォームにご記入ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScNb0Mwzz38QCk2VFbIU1V9G0Ysgcg8e2QJQF09a90-9EBZqQ/viewform
オンライン参加の方には、お振り込みの案内とzoomのアドレスをお送りします。開催後のお振り込みでも大丈夫です。 ※締め切り 11月22日当日17時
●寺子屋を連続して参加ご希望の方は参加費3回分振込可能です。
●当日のZoomリンクは、返信メールにてご確認ください。
●オンライン参加の場合、当日締め切り後のお問い合わせ等は対応できない場合がございますので、ご了承ください。
*メールが届かない場合は、迷惑フォルダをご確認ください。また携帯キャリアメールの方は、PCからのメール受信を許可してください。
●ご案内は後ほどお送りします。3日経ってもご案内がありませんでしたら、ikimono339@gmail.comまでご連絡ください。
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