12/3 巨大風車建設計画地、その足元を考える。〜山と人のいとなみ〜

12月3日南越前にて、建設計画が進む風力発電について話します。
南越前町は、昨年8月の大雨で激甚災害にみまわれました。谷が崩れ、土砂が川に流れ込むことによって川の氾濫はさらに大きなものになり、大変な被害をもたらしたのですが、復興もまだまだこれからという時に、小さな谷に3社の企業が68機もの風車が林立する計画が浮上しています。
3社のうちの一つである中電は、事務所を立てさせてくれれば、災害の時に助けてあげますよ、などと言いながら、すでにプレハブの事務所を作ってしまいました。
風車反対の住民には、説明会の当日に開催の連絡をし、参加ができないよう画策してるとしか思えないような非常識なことを推進派の区長が行うなどコミュニティの分断も行われています。
風車が作り出す電気は、集落の誰も使わないのに、なぜ地域内に分断がうみだされ、微々たる金に群がり、次世代に渡すべき自然を壊すのか。。。
災害の時に助けるどころか、巨大風車建設は、さらに山を痛め新たな災害を産み出すのでは?と懸念しています。
わたしはまだ見ていませんが、建築予定地には、ブナの森があるそうです。
水をたっぷりと蓄えてくれるブナを伐採し、風車を尾根まであげるための大きなトラックが通る道を作り、山は乾き、水は浸透することなく表土を削り、また新たな災害の温床となる…
民俗学者宮本常一は、災害に群がる土建屋に怒り「災害を幸いにしてはならない」と忠告をしましたが、いまだに、この国は過ちから学べないでいます。
災害の経験を生かし、生態系の力を再生する山の手入れこそが、防災・減災につながります。
南越前町の風力発電は、地域から大事なもの、物理的にだけではなく、精神的、文化的にもかけがえのないものを奪いさってしまう気がします。
この一地域の問題にとどまらない大事な問題を生物多様性の視点から話します。
お近くの方は会場へ、遠くの方はオンライン、アーカイブで参加できます。
同時代の問題を共有していただけると幸いです。

・・・・・以下、Facebookイベントページから転載・・・・・

◆お申込みはPeatixサイトから→https://onl.tw/f2fKBwg
<概要>
風力発電開発が自然環境や地元に暮らす人々の生活にどのような影響を及ぼすかを考える。
昨年8月に降った豪雨によって激甚災害が起きた福井県南越前町で進められている3社の計画(高さ約180mの風車、最大68基)を取り上げながら、生態系再生の専門家である坂田昌子さんに開発対象地で暮らす人々が安心して暮らすことのできる方向性を探る。
<イベント情報>
●日時=2013年12月3日(日)午後2時~6時(午後1時30分開場)
会場参加とオンラインがあります。
申し込み締め切り=当日午前9時まで(申し込み先着順)
【会場参加】
●会場=南越前町今庄住民センター 第二会議室(駐車場あり)
福井県南条郡南越前町今庄84-25
●定員=50名
●アーカイブ視聴可
【オンライン参加】
ZOOMでの開催になります(1端末につき1名)
●オンライン定員=90名
●アーカイブ視聴可
✳︎アーカイブは12月6日から2週間配信します。
【参加費】
会場参加チケット/オンライン参加チケット=共に1,000円(税込)
【主催&問い合わせ先】 「風を考える会」 minamiechizen.kaze@gmail.com
【登壇者】
坂田昌子
一般社団法人コモンフォレストジャパン理事、環境NGO虔十の会代表等。東京都の高尾山のネイチャーガイドを行いつつ保全活動に取り組み続けている。生物多様性の保全に尽力し日本各地を駆け回りつつ、生物多様性条約や地球サミットなど国際会議にも継続的に参加し、ローカルとグローバル両方の視点で動く環境活動家。
吉田智彦(「風を考える会」代表)
ライター、フォトグラファー。人の自然との関わり方に惹かれて北極圏へ通い、旅の根源を求めて国内外の巡礼路を歩く。半自給自足的生活を実践するため2年前に父親の故郷である福井県南越前町に神奈川から移住。著書に『信念 東浦奈良男 一万日連続登山への挑戦』『山小屋クライシス 国立公園の未来に向けて』(共に、山と渓谷社)などがある。
【プログラム】
1)南越前町で進行中の風力発電開発計画の概要と進捗及び現地状況の説明
  吉田智彦
2)講演01「災害を“いなす”智恵 〜なぜ、山は崩れ川は暴れるのか〜」
  坂田昌子
3)〜休憩〜
4)講演02「風車に見下ろされて 〜巨大構築物がもたらすこと〜」
  坂田昌子
5)〜休憩〜
6)パネルディスカッション
  坂田昌子と地元住民
7)質疑応答

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