12/12 コモンフォレストジャパン シンポジウム @東京都江東区 オンライン&アーカイブあり

・・・・・以下、Facebook投稿より転載・・・・・

「 コモンとしての文化を「深化」させる力―料理という日々のいとなみ―」

日時:2026年12月12日(土)
会場:清澄庭園 大正記念館
登壇者:
土井善晴(料理研究家)
濱田友緒(陶芸家・濱田庄司記念益子参考館館長)
斎藤幸平(経済思想家・当団体代表理事)
坂田昌子(環境活動家・当団体理事)

「坂田 マサコさんからのメッセージ」
森、山、川、海、空気も水も自然物は、私的所有に向きません。かつては誰のモノでもなく、すべての人の共有財産でした。その地で暮らす人々は、小さな田畑を営みつつ、自然が健全でありさえすれば、飲み水に困ることもなく、山菜や摘み草、木の実や芋やキノコを採集し、河川や海で貝を拾い、魚たちをすなどり、冬になれば獣を獲って暮らしていくことができました。自然はいつも優しいわけではないけれど、恵みはふんだんにあり、来年もまたその恵みをいただきたいと願い、できることならば子孫にもその恩恵を残そうと思いながら、誰のものでもないからといって根こそぎ取って独り占めなんてことは誰もしませんでした。
近代以降、誰のものでもないものは何一つ存在しなくなり、お金が無くなることは生きていけなくなることと同義になってしまいました。しかし、資本主義社会がもはや動脈硬化を起こしつつある現代、奪われた民衆の共有財産をもう一度取り戻すこと、コモンズを増大させ、豊かな自然や多様な場を再生していくことが、生き延びていくために必要だとコモンフォレストジャパンは考えています。「私」か「公」ではなく「共」の場が私たちには足りません。
その一方で、コモンズとは有形の自然物だけでしょうか?人が自然環境に関わり長い歴史を通して培ってきた智恵、風土から生まれた多様な文化も大切なコモンと言えます。とりわけ、それぞれの土地の気候、生物多様性なくしては生まれなかった多様な料理は、民衆の知恵の凝縮です。料理とは単なる技術ではなく、旬の素材、調理方法、調理道具、器、誰と食べるのか、どこで食べるのか…たった一つの料理の向こう側には、自然があり、素材を用
意する人、調理する人、器や道具を作る人、食べる場所があり、食べる人がおりと、人と自然が幾重にも連鎖し、交わっています。誰もが作る家庭料理には、免許もなければ、特許なんてものは存在せず、レシピを私的所有することはできません。
自然というコモンズを取り戻すということは、人が自然に関わってきた地域固有の文化そのものも取り戻すこと。外的な自然を体の中に入れるからこそ、食材を通して内なる自然を取り戻す大切な行為の一つが料理にほかなりません。
料理は、人と自然の境界を曖昧にしてくれる「あわい」のようなもの。
今回のフォーラムでは、ゲストとして料理研究家の土井善晴さんをお招きします。土井さんは、「おいしいもの」を 作らねば料理ではないという強迫概念から家庭料理を開放しつつ、作る側の人間がおいしくしようと四苦八苦するものではなく、いかに豊かな自然物である素材をまずくしないようにするかに心をくだき、「おいしい」は他者が五感を通して決めることと結果をコントロールしようとしないで軽やか手放すことを伝えてらっしゃいます。また西洋料理のクリエーション的発想による「進化」ではなく、自然中心主義の和食文化による「深化」への転換をはかる土井さんの料理をめぐる思想的営為は、わたしたちがコモンとしての文化の再生を目指す大きな示唆を示してくれるでしょう。
ぜひ、ご参加ください。

詳細・お申し込みは以下のページから
https://commonforestjapan2026.peatix.com/

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